本日はSTORM社から新発売される「アイオン・マックス」をご紹介します。
ボール性能
スペックは以下の通りです。
「アイオンMAX」は、NRGソリッドリアクティブカバーストックを採用しており、ストーム社の中でも中間から上位クラスに位置する強さを持つカバーです。このカバーはオイルに対して非常に強い性能を発揮します。ウェイトブロックにはエレメントAIコアが搭載されており、前作の「アイオンプロ」のツアーAIコアから改良され、デルタRGが0.035から0.059に増加しています。これにより、より強力な転がりと持続的な曲がりが期待されます。フィニッシュは2000番グリッドのアブラロンで仕上げられ、RGは2.47、マスバイアスは0.014となっており、強い反応を示すボールに仕上がっています。
投球時の印象
実際に投げてみた印象では、カバーストックの強さが際立っており、オイルの多いコンディションでもしっかりとキャッチして曲がりを維持してくれます。特に転がり感が強く、投げ始めからフレアがしっかりと出るため、持続的に曲がり続ける感覚が得られます。ただし、急激に切れることはなく、アーク状に緩やかに曲がっていく印象です。また、NRGカバーの特性により、オイルが多い部分でもボールがキャッチして動き続けるため、終わりのない曲がりを感じます。この持続感は、他のボールではあまり見られない特徴です。
比較ボールとの違い
ION PROとの比較
前作の「アイオンプロ」と比較すると、今回の「アイオンMAX」はより強力なコアを持ちながらも、動きは緩やかです。「アイオンプロ」はベンチマークボールとしての操作性が高く、急激に立ち上がることは少ない一方で、「アイオンMAX」はフリップブロックを追加することで、切れ味の良さが加わり、より攻撃的なボールになっています。また、オイルに対する強さが明らかに向上しており、オイルの多いコンディションでも安定した動きが期待できます。特に、投げ比べを行った際に、曲がりだしてからの動きが「アイオンプロ」と「アイオンMAX」では大きく異なり、MAXの方が緩やかに動くのが特徴です。
総評
「アイオンMAX」は、非常に優れたバランスを持つボールであり、特に強力なカバーとコアによって、オイルの多いコンディションで真価を発揮します。曲がり続ける動きと操作性の高さを兼ね備えており、どのような投げ方でもポケットに収まりやすい点が大きな魅力です。前作の「アイオンプロ」と比較しても、操作性は継承しつつ、より攻撃的な動きが加わっているため、試合での活躍が期待されます。さらに、フリップブロックの追加によって違いが明確に感じられ、特にオイルの多い場面での使用に最適です。今年のベストボールと評するほどの完成度であり、プロアマ問わず、多くのボウラーに適したボールとなっています。
